今回の『里山に生きる』は、2013年3月と4月の訪問を合わせての紹介です!! (写真合計9枚)
「ここ4カ月で23頭は捕らえたよ」
星野さん手作りの罠。直径わずか12cm。この大きさは決められているとのこと。
常日頃から野山を歩き、動物たちがどこを通っているのかを見定めて、仕掛ける場所を決めるのだそうです。地形や倒木などを利用して4つ足動物が足をつきそうな場所に罠を置き、気が付かれないように落ち葉や土をかぶせます。しかし、その鋭い嗅覚で察知され罠を飛び越えるのを目撃したこともあるそうです。罠についている人工的な臭いが消えるまで、獲物がかかりにくいということでした。
「笹がいっぱいで向こうは見えないところだった。」
地域の皆さんで整備を進めていらっしゃる遊歩道を見せて頂きました。ここに遊歩道を設けることによって、山から田畑へ動物たちが出て来るのを防ごうというものです。整備をする前はこの辺り一面が東根笹(アズマネザサ)に覆われていて、15人掛かりで2日間をかけて刈り取ったそうです。こうして見通しが良くなってみると、改めてこの閑馬の美しさに気付いたとおっしゃる地元の方もいらしたとか。人が手入れをすることによって生物多様性が豊かになる里山。私たちはその美しい景観を楽しむこともできるのですね。