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イノシシの「ぬた場」熊の爪痕 地肌をむき出しにされた木は、枯れてしまいます。ワイルドシルク金鳳花(きんぽうげ)蓮華草(れんげそう)カワラタケ!?ほうの木の葉

私は、新緑の山が大好きだ。 山歩きしながら、鹿の角を探しに行こうか!! なかなか見つからないけどね。(写真18枚)

                                                                                                (2012.5.11 星野農林  星野祐治さん)

里山に生きる―星野農林さん第1回 春編

私たち東京洋紙店では、日本の里山を元気にする印刷用紙「里山物語」の販売にあたり、私たち自身がいかにして里山を理解し伝えていくのかということを模索していました。そのような中、2011年1月、ある研究会の場で宇都宮大学里山科学センターの高橋先生と出会うことができました。高橋先生は一般の企業が里山に関わることの価値をご評価くださり、里山の重要性やそれらの背景などを学ぶ機会を与えてくださいました。

このコーナーでは高橋先生にご紹介いただいた星野農林さんを通じて里山での生活と「里ガール」ではお伝えしきれないその魅力や素晴らしさをお伝えしてゆきます。

星野さんは、原木椎茸栽培をメインにその里地里山で田畑、木々山々とともに生活されています。ご自分の山から伐り出された木々は、椎茸の栽培だけでなく生活の中で利用し、時には蜜蜂の巣箱にもなります。
「まっとうにつくったものを、まっとうな価格で食べてほしい。」と、こだわりの椎茸づくり。「今日食べたものが、明日の自分を作る」・「家で食べる分はできるだけ自分で作るようにしている。」力強く話してくださる星野さんの日常が、里山を成り立たせています。星野さんが手間暇のかかる「まっとうな」作り方で生物を育てることは、それを美味しく食べる私たちの健やかな心身を育んでいるとも言えるのではないでしょうか。

そして、生物の命にぎやかな生物多様性の循環の中にいる星野さんを目の当たりにして、都市部で暮らす私たちの「食」との向きあい方や考え方の違いを、大きく感じずにはいられませんでした。星野さんのお話を聞いていると、数年先のことではなく10年~30年という長い期間、自然と語らいその土地と人のかかわりをみつめながら生活されているのがよくわかります。まるで樹木が年輪を重ねていくように、里山の時間はじっくりと流れていました。

次回は、8月下旬に夏の里山の様子をお伝えする予定です。

※現在、星野農林さんでは福島原発事故の影響で原木椎茸を販売しておりません。生産者さんによっては、放射能の影響の少ない地域からホダ木を購入するなどの対策をとっているところもあります、補助金なども整備が進められているようです。しかし星野さんは、地域の里山を生かし守るため、近い将来また出荷できるよう、除染の実践と研究を日々行っておられます。東京洋紙店では、原木椎茸栽培復活を心からお祈り申し上げ、応援し続けます。


日本蜜蜂.JPG日本ミツバチが、星野さん手作りの巣に戻るところ
星野さんと蜜蜂.JPGなぜ蜜蜂の巣を作ったかって!?甘いものが好きだから!!!

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